最近の日曜日の夕方の恒例行事といえば、グラスワインを楽しむこと。州やワイナリー、ヴィンテージにこだわることなく、その日にお店にあるワインを楽しみながら、おしゃべりするのが楽しいのです。お店といってもエノテカ、ワインバーといった呼び方が似合うような雰囲気ではなく、近所のおじさま達が集まってきそうな居酒屋っぽい感じです。お店そのものがワインバー、エノテカと呼ばれるのを嫌っているほどですから。オシャレな内装も無し、テーブルも椅子も年期の入った木製(壊れてガムテープで修理されているものもあるほど)、ワインと一緒に出されるおつまみもフィンガーフードとはほど遠い、いわゆる乾きもの。赤、白、スパークリングと希望を言えば、その時の気分でマスター(という呼び方が正しいのかも疑問です)がグラスになみなみとついでくれます。
「今日はフリウリのメルロー」と言ってすすめてくれたワインは、香りがとってもよい赤ワイン。香りがあまりにもフルーティなので「甘口かな?」と思った私の予想を裏切り、しっかりとした赤ワインでした。ワイナリーは?ヴィンテージは?などという質問はしません。ここでは出されたものを、そのまま楽しむのです。気取らない、肩のこらない雰囲気の中で、ワインを飲んでおしゃべりできる、ミラノでは数少ない場所のひとつです。
グラスの中にワインボトルが映ってました。見上げると棚の上にずらりと並べられたボトル。ラベルがきちんをこちらを向いて並べてあります。照明もレトロですよね。
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